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風の便り

船造りの合間に見た事、聞いた事、思った事

# 遊びをせんとや生まれけん...........

遊びをせんとや生まれけむ
戯れせんとや生まれけん
遊ぶ子供の声聞けば
我が身さへこそゆるがるれ

有名な”梁塵秘抄”の歌謡である。
"遊び”と云う事を考える時にいつもこの歌が気になっていたのだが、改めて本を手に取り解説を読むと、いろいろな解釈があるらしい。
小生は単純んに"老境に入った人間が過去を振り返り、子供の頃の童心に憧れる歌と捉えていたのだが、どうも遊女の心理を歌ったものとの説が有力なようである。
字面を追う限りでは、小生が受け止めていたようにも読み取れるが、”遊びをせんとや......戯れせんとや.....”と終句”我が身さへこそゆるがるれ”とは、因果関係で結ばれ、第三句”.....声聞けば"がとりもつ三段論法で歌を処理するのは考えもので、詩形式は文法形式ではない!と手厳しい。

又、同じ”梁塵秘抄”にこんな一首もある。

遊女の好むもの
雑芸 鼓 小端船 
おほがさ 翳(かざ)し 艫取女(ともとりめ)
男の愛祈る百大夫

終いの句は意味深であるが、遊女が端船(小舟)を好んだのにはワケガありそうだ。
”法然上人絵伝”に"端舟に乗る遊女”という絵があり、上人が乗る"大舟”に向け”艫取女”と呼ばれる遊女の船頭と2人の遊女が描かれている。
この絵は、法然が船中にいると聞いた港第一の遊女が、日ごろの悩みを解決せんものと、岸から舟を漕ぎ出し大舟に向かう図である。
法話中のその場に小舟で遊女自らが乗りつけるというのも粋である。

時代が下って、江戸期には、大舟が”屋形船”となり、恐らく遊女を招き、飲めや歌への大パーティーを催したのであろう。

平安時代の貴族が、ヨーロッパの貴族と同じように、このように舟を使っていたというのにも興味をそそられたが、現代の日本の"キゾク”達は、いつからこんなに潮気のある風流な遊びから遠ざかってしまったのだろうか?

端舟に乗る遊女
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  1. 2009/06/04(木) 18:43:56|
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TV出演:特捜!板東リサーチ

6月10日(水)夜7:55~
CBCテレビ『そこが知りたい 特捜!板東リサーチ』にて
三河ヨットが紹介されます。

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  1. 2009/06/03(水) 18:58:51|
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